探偵が行う素行調査の限界とは!?
探偵が行う素行調査には、法律や倫理的な限界があります。以下に具体的な制限をいくつか挙げます。
素行調査とは?
素行調査とは、特定の人物が日常生活や仕事の中でどのような行動をとっているかを確認し、その行動や交友関係、生活習慣などを調査する活動です。対象者の行動や習慣についての情報を収集し、依頼者に対して報告を行うのが主な目的です。素行調査は、個人の依頼から法人まで、さまざまな目的に対応する形で行われます。
1. 素行調査の目的と依頼の背景
素行調査は、対象者の行動や交友関係を明らかにするために行われますが、その具体的な背景や目的にはさまざまなケースが含まれます。調査を依頼する理由は、浮気や不倫の確認、企業による従業員の不正行為の確認、または結婚や交際前に相手の信頼性を確認するためなど、多岐にわたります。
主な依頼ケースの詳細
- 浮気・不倫の証拠収集
配偶者や恋人の浮気を疑う場合、探偵による素行調査が役立ちます。浮気相手との接触や親密な行動を観察し、証拠として写真や映像で記録します。 - 従業員の素行調査
企業が従業員の勤務態度や二重勤務、または機密情報の漏洩を防止する目的で行う場合があります。これにより、企業はトラブルが発生する前に従業員の問題行動を発見できます。 - 交際相手の背景確認
結婚前に相手の過去の経歴や交友関係を知り、トラブルを防ぐための素行調査が求められる場合もあります。経済状況、交友関係、反社会的勢力との関係有無なども確認対象となります。
2. 素行調査の具体的な方法
探偵は、法律に準拠し、以下のような手法を駆使して対象者の行動を把握します。調査手法は、依頼内容や対象者の状況に応じて選定されます。
尾行と張り込み
- 尾行
探偵が対象者を追跡し、日常的な行動や移動先、誰と会っているかなどを観察します。たとえば、自宅からの外出時、または仕事帰りに誰と会っているかなどを視覚的に確認します。 - 張り込み
探偵が対象者の行動が頻繁に行われる場所(職場や飲食店の周辺など)で待機し、相手の動きや会話の相手を観察します。この際、公共の場所で行われるため、法律の範囲内での観察が基本となります。
撮影(写真・ビデオ)
- 探偵は、対象者が公共の場所で行動している場面を、法的に許可された範囲で撮影します。これにはデジタルカメラやビデオカメラが使用され、特に浮気や不倫などの証拠を得るために写真や動画で記録されます。法的に有効な証拠として使えるよう、対象者が特定できるように撮影することが重要です。
GPS追跡(条件付き)
- GPSの使用制限
GPSを利用した追跡も行われますが、法的には厳しい制限があります。対象者が所有する車両に無断でGPSを設置することは「迷惑防止条例」や「プライバシー保護法」に違反します。探偵は依頼者が所有する車両に限って、合法的にGPS追跡を行います。
インターネット・SNSの情報収集
- 対象者が公開しているSNSやブログ、その他のオンライン情報も調査に利用されます。たとえば、対象者がどのような交友関係を持っているか、日常的にどのような活動をしているかなど、公開情報から得られる情報は多岐にわたります。ただし、SNSのアカウントに不正アクセスすることは違法です。
3. 素行調査の限界と法的リスク
素行調査は、対象者の行動を明らかにする強力な手段ですが、探偵には法的な限界があります。違法な調査行為は対象者や第三者の権利を侵害し、場合によっては依頼者も法的責任を問われる可能性があります。
主な制約
- 住居侵入の禁止
対象者の私有地に侵入することは「住居侵入罪」に該当するため、探偵は公共の場所での観察に限られます。張り込みや尾行は公共の範囲内で行われ、対象者が立ち入る施設や敷地内には無断で入れません。 - 盗聴や盗撮の禁止
盗聴器や隠しカメラを使って対象者の会話を録音することや、私的な場所での撮影は「盗聴法」や「プライバシー保護法」に違反します。探偵が得る情報は、対象者が公共の場で行った行動に限られ、会話の内容までは含まれません。 - GPS追跡の制限
依頼者が所有する車両など、合法的に設置が認められる場合以外のGPS追跡は禁止されています。無断で他人の車両にGPSを取り付けた場合、「迷惑防止条例」や「窃盗罪」に該当し得ます。
4. 調査報告書の内容と重要性
素行調査の結果は、依頼者に報告書として提出されます。この報告書は、離婚訴訟や慰謝料請求の証拠、または企業が従業員の処遇を決定するための資料として用いられます。報告書には、以下の内容が含まれることが一般的です。
主な報告書の内容
- 時系列の行動記録
対象者がいつ、どこで、誰と何をしていたかを時系列に沿って詳細に記載します。これにより、対象者の行動パターンや頻度を把握できます。 - 写真や映像の添付
法的に有効な証拠として、対象者の行動が記録された写真や映像が添付されます。これにより、調査結果の信憑性が高まり、依頼者にとって有力な証拠資料となります。 - 分析や結論
調査の結果、対象者の行動や交友関係についての分析や結論が含まれます。浮気が確定した場合、その状況や頻度について詳しく報告されることが多いです。
5. 素行調査依頼時の注意点
素行調査を依頼する際には、信頼できる探偵社を選ぶことが重要です。調査費用や依頼内容の確認、調査に伴うリスクなどを事前にしっかり確認し、違法行為を避けるために適切な調査契約を結ぶことが求められます。
探偵が行う素行調査の限界とは・・・
1. プライバシー保護と不法侵入の禁止
- 制限内容: 日本では、探偵であっても対象者の私有地や住宅に無断で侵入することは、不法侵入罪に該当します。また、敷地内の撮影や住居の窓越しののぞき見は、住居不法侵入や軽犯罪法違反にあたる可能性があります。
- 実際の調査方法: 調査は、対象者の動向を追跡するために、公共の場(道路や公園、店舗など)で行われます。公共の場での写真撮影や映像記録は許可されていますが、敷地内に足を踏み入れたり、プライベート空間の内容を盗撮することはできません。
2. 盗聴・盗撮の厳格な禁止
- 制限内容: 日本の法律では、盗聴・盗撮はプライバシー権の侵害であり、盗聴法や個人情報保護法で規制されています。対象者の許可なく音声を録音したり、カメラを隠して撮影することは違法です。これは、公共の場であっても、個人的な会話の盗聴は認められていません。
- 実際の調査方法: 調査員が合法的にできるのは、対象者が公共の場で行動している様子を、見える範囲内での観察や撮影に限られます。対象者の行動の記録が必要であれば、専ら目視と合法な範囲のカメラ撮影によって証拠を収集します。
3. GPS追跡の法的制限
- 制限内容: GPS追跡は便利な調査ツールですが、対象者の所有物に無断でGPSを設置することは違法です。例えば、対象者の車にGPSを無断で取り付けると、迷惑防止条例や窃盗罪に抵触することがあります。
- 実際の調査方法: GPSは、依頼者が所有している車両にのみ合法的に取り付けることができます。これによって、対象者の移動ルートを追跡できる場合もありますが、探偵が第三者の物に無断でアクセスすることは厳しく禁じられています。
4. 不正アクセス禁止法とデータ収集の制約
- 制限内容: 個人情報の取得において、不正アクセス禁止法や個人情報保護法に違反する形での情報収集は重い処罰の対象となります。特に、住民票や口座情報の不正な入手、SNSアカウントへの不正アクセスは犯罪です。
- 実際の調査方法: 探偵が利用できる情報は、通常は合法的に公開されている情報(会社の登記情報や、裁判記録など)に限られます。個人情報については依頼者の提供する情報や、公共の場での観察によって確認する方法が取られています。
5. 調査結果の利用と守秘義務
- 制限内容: 調査結果の取り扱いは、依頼者の目的によって規制されることがあり、探偵が入手した情報を第三者に提供することは、守秘義務の観点から許されません。無断で情報を漏らすと、名誉毀損罪やプライバシーの侵害に問われる可能性もあります。
- 実際の調査方法: 探偵は、依頼者が提供した調査目的の範囲内で結果を報告し、結果を依頼者以外の第三者に公開したり、漏洩することを避ける必要があります。報告書の形式で情報を提供する際も、守秘義務を厳守します。
6. 過剰な追跡や威圧行為の禁止
- 制限内容: 対象者に対する執拗な追跡や圧力をかける行為は、ストーカー規制法に触れる場合があります。たとえば、対象者が探偵の行動に気づいているにもかかわらず接近し続けたり、尾行をやめない場合、迷惑行為として訴えられる可能性があります。
- 実際の調査方法: 探偵は常に適切な距離を保ちながら、対象者に気づかれないように行動します。対象者に不快感を与える可能性のある接触や、長時間にわたる執拗な尾行は避けられています。
これらの制限を超えて調査を行うと、探偵自身が罰則を受ける可能性があります。そのため、探偵は厳密な法令の範囲内でのみ、証拠収集を行うことが求められています。
まとめ
上記で説明したとおり、探偵に素行調査を依頼した場合、すべて調査を受けるわけではありません。もちろん法律の範囲内で調査を行うため、探偵に依頼すれば全ての調査をするわけではないということを注意してください。総合探偵社ジャパン・リサーチサービス山陰の調査員は元刑事が調査をしますので、法律に詳しいため、違法調査はいたしません。
島根県で素行調査で探偵に依頼するなら総合探偵社ジャパン・リサーチサービス山陰にお任せください。
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